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ブランディングのヒントに!最新タイプトレンドセミナー

今回は、先月2024年6月に開催したMonotype・フォントワークス共催「ブランディングのヒントに!最新タイプトレンドセミナー」の概要をご紹介します。
Type Trends Report 2024 のPDF版もご用意していますので、ぜひ最後までご覧ください!

最新タイプトレンドセミナーとは

書体と書体テクノロジーのスペシャリストであるMonotypeが年に一回発表している『Type Trends Report』。今年のレポートでは、書体がどのように社会と結びついているのかを探るため、世界中のクリエイティブな作品を参照し10のトレンドとして紹介しています。
そのレポートをもとに世界の書体の最新トレンドを、Monotypeのシニア・タイプデザイナー 土井遼太が解説。また日本と中国のトレンドを、土井とフォントワークスの書体デザイナー 森田隼矢より、各社の事例とともにお話しました。

セミナーの様子

登壇者プロフィール

土井遼太
東京藝術大学デザイン科を卒業後、英国レディング大学書体デザインコースで修士号を取得。2015年よりタイプデザイナーとしてMonotypeに在籍し、企業制定書体の開発や、書体選定をはじめとしたコンサルティングを行う。また、たづがね角ゴシックの制作メンバーとして、ファミリー展開やCJK(中日韓)言語に対応した字種拡張にも携わる。最近では、大学での講義や国際カンファレンスでの登壇を通じ、国内外に向けて書体についての発信をしている。

森田隼矢
日本大学芸術学部デザイン学科卒業。2017年フォントワークス株式会社入社。
築地活版製造所の印刷物を収集&活字の復刻制作を通して書体制作を修行中
制作フォント:
築地復刻書体「筑地二号明朝(仮)」(制作中)
LINE コーポレートフォント(漢字・仮名のみ、特注)
りぼんふぉんと(特注)

世界のタイプトレンド

セミナー冒頭では、レポートをもとに世界のタイプトレンドについてご紹介しました。
10つのトレンドの中でもアンケートで反響が大きかったのが「セリフ体の回帰」というコンテンツです。

Type Trends Reportより

デザインの世界では、数十年に渡りよりシンプルなアプローチが支持されてきました。Helveticaなどのサンセリフ体がその象徴です。~略~
このトレンドは、控えめで真面目なトーンと、明るく親しみやすい雰囲気という興味深い二面性を象徴しています。過去の遺産に敬意を払いながらも、未来を見据えるブランドや、ミニマルなサンセリフ体の中で目立ちたいというブランドが、このトレンドの中で共存しています。

Type Trends Report:10.セリフ体の回帰より

同じようなトレンドを日本でも見ることができます。例えば2020年に開業した高輪ゲートウェイ駅や原宿駅の駅名標には明朝体が使用され、話題を呼んだのが記憶に新しいですね。

セミナースライド資料より抜粋:高輪ゲートウェイ駅
セミナースライド資料より抜粋:原宿駅

日本と中国のタイプトレンド

次に、Monotypeとフォントワークスが携わったコーポレートフォントの事例に触れながら、日本と中国のタイプトレンドや、ここ数十年の日中におけるフォントの流行の移り変わりについてお話しました。

シニア・タイプデザイナー 土井遼太
書体デザイナー 森田隼矢

日本と中国のトレンドについては、ページ下部のPDF資料に掲載しております。リンクより資料をダウンロードいただき、ご確認ください。

また、Monotype ・フォントワークスは、ライブラリの既存フォントだけでなく、企業様にご依頼いただきご要望にそったフォント制作も行っています。セミナーで紹介した事例については過去のnote記事でも紹介していますので、ぜひご覧ください。

『Type Trends Report 2024』PDF資料のご案内

Type Trends Report 2024 の日本語版PDF資料を、Monotypeのwebサイトに掲載しています。ぜひダウンロードしてご自身のクリエイティブにお役立てください。
ダウンロードはこちら

これからもMonotype・フォントワークスではセミナー等の開催を予定しています。
詳細が決定しましたらXの公式アカウントでお知らせしますので、ぜひフォローしてお待ちください!


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