
Adobe MAX Japan 2025 会場レポートと3月開催セミナーのお知らせ
2025年2月13日(木)にAdobe MAX Japan 2025が東京ビッグサイトで開催されました。Monotypeはシルバースポンサーとして参加。また、シニア・タイプデザイナーの土井遼太が『フォントの持つ力:ワンランク上のブランディング戦略を探る』と題してフォーカスセッションを行いました。
今回のnoteでは、Monotypeブースの様子とセッション内容についてご紹介します。
記事の最後では3月に開催が決定しましたセミナー「ワンランク上のフォントを使ったブランディング戦略」についてご案内します。
Adobe MAX Japan 2025とは
アドビ株式会社が主催する世界最大級のクリエイティブカンファレンスです。クリエイティブ業界の最新技術やトレンド、クリエイターのアイデアやテクニック、Adobeの製品やサービスに関する情報を共有する場として、クリエイターが一堂に会します。

Monotypeブースの様子
Monotypeブースでは、エンタープライズ向けサブスクリプションサービス「Monotype Fonts」と年間定額制フォントサービス「LETS」をご紹介しました。
Monotypeはフォントを通して皆さまの制作活動をサポートするサブスクリプションサービスを提供しており、お客さまの用途やご希望に合わせた製品をお選びいただけます。

>>Monotype Fontsの詳細はこちら
>>LETSの詳細はこちら
ブースではアンケートにご協力いただいた方へMonotypeのオリジナルグッズをプレゼント。中でも、今回初出しとなるMonotypeとフォントワークスの最新書体見本ハンドブックを目的に、ブースに立ち寄ってくださったという方も多かったです。ぜひ毎日のクリエイティブ活動にお役立ていただけますと幸いです。
今後もMonotype主催のイベント等で配布予定ですのでお楽しみに。



推しフォント人気投票
またブースにご来場の皆さまには「推しフォント人気投票」にもご協力いただきました。エントリーされた書体は「たづがね角ゴシック」「Shorai Sans」「筑紫オールドゴシック」「筑紫AMゴシック」「ラグランパンチ」「マティス」の6書体。どれもMonotypeおよびフォントワークスの人気書体で、書籍の表紙や街中の看板等でもよく見かける書体です。
総投票数は1,200票。大変多くの方に興味関心を寄せていただきました。
気になる1位の書体は・・・

・・・筑紫オールドゴシックでした!
1位:筑紫オールドゴシック(358票)
2位:筑紫AMゴシック(174票)
3位:たづがね角ゴシック(140票)
筑紫オールドゴシックは、フォントワークスの書体デザインディレクター 藤田重信が、金属活字時代に存在していたかのようなゴシック体をイメージしながら設計した、全く新しい書体です。漢字や仮名の引き締まったふところ、伸びやかなはらい、筆の名残りを感じる豊かな抑揚が、凜々しく言葉を語ります。昨年2024年に6ウエイトが追加され、全部で8ウエイトのファミリーとなりました。
筑紫オールドゴシックの魅力を、より深く知っていただける特設サイトでは、視覚と聴覚で文字を感じていただけます。


皆さまご協力いただきありがとうございました!
土井遼太 フォーカスセッション

フォーカスセッションでは、シニア・タイプデザイナーの土井遼太が『フォントの持つ力:ワンランク上のブランディング戦略を探る』と題して、Monotypeがこれまで携わった企業のカスタムフォントの事例をご紹介しました。
Monotypeがクライアントのオリジナルフォントを制作するうえで、クライアントとどのようなコミュニケーションを取りながら、理想的なフォントを制作したかを解説。フォントがブランドと顧客の間のコミュニケーションに与える影響についてセッション参加者の方と一緒に考察しました。
シニア・タイプデザイナー 土井遼太 コメント
近年、日本を含めたアジア圏では、ブランディングの一環としてオリジナルフォントを作成するなど、フォントへの関心が高まっています。今回のセッションでは、私たちが携わったプロジェクトをもとに、実際のフォント制作の流れについてお話ししました。特に、フォントを扱う場面で混同されがちなロゴタイプとフォントの違いに注目し、最終的なデザインに至るまでに生まれたキーワードを添えた複数のデザイン案をご紹介しました。その際、多くの皆さまに関心を持っていただけたように感じています。
今回のセッションを通じて、今後フォントをより身近に感じていただけたら嬉しいです。


土井遼太
Monotype シニア・タイプデザイナー
東京藝術大学デザイン科を卒業後、英国レディング大学書体デザインコースで修士号を取得。2015 年よりタイプデザイナーとしてMonotype に在籍し、企業制定書体の開発や、書体選定をはじめとしたコンサルティングを行う。また、和文書体であるたづがね角ゴシックの制作メンバーとして、ファミリー展開や CJK(中日韓)言語に対応した字種拡張にも携わる。最近では、大学での講義や国際カンファレンスでの登壇を通じ、国内外に向けて書体についての発信をしている。
3月18日開催決定!セミナー『ワンランク上のフォントを使ったブランディング戦略』

Adobe MAX Japanでの土井のセッションがご好評につき、今回と同内容のセミナーを急遽開催することが決定しました。ライブ配信も実施予定です。
セッションに参加したかったけれど満席で叶わなかった方や、今回のnoteで興味を持っていただいた方など皆さまお誘いあわせのうえご参加ください。
セミナー後半では、フォントワークス書体デザイナーの山村佳苗が新書体・鼎隷書(かなえれいしょ)の制作背景についてご紹介します。
【セミナー概要】
・日時: 2025年3月18日(火) 開場 16:00 開演 16:30 - 18:30
・開催形式: オフライン・ライブ配信同時開催
・オフライン会場:Monotype株式会社 オープンスペース
・所在地: 〒107-0061 東京都港区北青山3丁目2-4 日新青山ビル5F
・ライブ配信: 後日メールにてURLをご案内します
・参加費: 無料
・申込期日: 2025年3月11日(火)正午 まで
・その他: Monotypeからの案内メールの返信をもちまして申し込み確定とさせていただきます。その際ご返信までに少々お時間をいただく場合がございます、予めご了承ください。
【タイムテーブル】
セミナー(約80分)・懇親会(30分・オフライン参加者のみ)の二部構成となります。終了後、フォントに関するご相談も可能です。
16:00 開場
16:30〜16:50 ワンランク上のブランディング戦略を探る(土井遼太)
16:55~17:10 筆文字に新風を吹き込む新書体「鼎隷書」について(山村佳苗)
17:15〜17:45 質疑応答・製品ご案内(ライブ配信終了)
18:00〜18:30 懇親会(会場参加者のみ・無料)
*オフライン会場のみ、当日受付にて名刺を2枚頂戴いたします。ご用意いただけますようお願いいたします。
*オフライン会場のみ、定員に達しましたら、申込期日前でも受付終了とさせて頂く場合がございます、予めご了承ください。
*競合他社、およびフリーメールでのお申込みなど、当社の判断により、セミナー参加をお断りする場合があります、予めご了承ください。