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【Monotypeとフォントワークスの取り組み】フォントに関する企業訪問セミナー

Monotype・フォントワークスでは両社主催のセミナーや勉強会のほかに、クライアント先へ訪問してのセミナーも開催しています。
フォントに関する基本的なお話から、デザインに携わる方に向けた少し上級者向けの内容まで、ご要望をヒアリングしたうえで行っているため、内容は様々。普段フォントに関わる機会がなかなかない方からも、
「フォントの重要性が分かった」
「非クリエイティブメンバーにこそ参加してほしい」
と好評の声をいただいています。

今回は直近の訪問セミナーの内容をご紹介します。

ドイツからオンラインで講義!
文字詰めワークショップ

Monotype クリエイティブ・タイプディレクター 小林章

ご紹介するのは食品系のメーカー様で、普段からデザインに携わられている社員の皆さんを対象に開催した「文字詰め」のワークショップです。
文字詰めとは、文字と文字の間隔を調整すること。文字を打ってみたけど、なんとなくまとまりがない、なんだかフワフワしている…なんて感じたことはありませんか?
そんな時にぜひ行ってほしいのが、文字詰めです。IllustratorやWordなどのソフトにも自動で調整してくれる機能が搭載されていますが、今回は実際に手を動かしながら文字詰めの基礎を振り返ってみる、という内容のワークショップでした。

登壇者はMonotype クリエイティブ・タイプディレクター 小林章。ドイツよりオンラインで繋いでの登壇です。
サポートとしてMonotype シニア・タイプデザイナー 土井遼太、フォントワークス 書体デザイナー 越智亜紀子が参加しました。


今回のワークショップでは、文字詰めをパソコン上で行いません。それにも意味があると小林さんは話します。

ものを貼り付けるという作業をする際、人間だれしも間違いをおかしたくない。間違いをおかしたくないから貼り付ける前に考える。
考えるというのは、何か自分の中で決断をする。その判断する・決断するという作業=デザインなんです。
デジタルでは文字間の調節が簡単です。でも、適当なところで「これでどうでしょうか」と他人に判断をゆだねてしまうと、そこには自分で決断するというプロセスが入っていません。

判断する・決断するプロセスが重要。

アルファベットが印刷された紙を、コピー用紙へ貼り付けていきます。
※アルファベット部分は一部ぼかしています
小林さんのアドバイスに耳を傾ける社員の皆様。

以下参加していただいた企業さまの感想となります。

世界の第一線で活躍される小林さんから直に講評をいただくことができ、とても有意義な時間でした。
普段はアルファベットの扱いを専門にしていない私たちですが、文字組の基本はアルファベットにあると、本セミナーを通して痛感しました。
今まで「自分はできている感覚」で文字組をしていましたが、全然理解できてないことがわかりショックではありましたが、ワークショップを通して気づけた、「見極めのポイントや検討方法」を即実務に活かせています。

「文字の大切さを体感する」のに最適なワークショップだと思います。

Monotype・フォントワークスでは、お客様のご要望に沿ったオリジナルのフォント制作や、今回のような書体に関するセミナーを実施しております。
書体に関するご相談がございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。
お問い合わせ先メールアドレス: ContactMTJ@monotype.com


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